一昨日、診断依頼あった16GBUSBメモリーのお話です。
ご依頼内容には、
『仕事で使用中パソコンに挿したらこの症状が出た。
仕事用のファイルが10GBほど入っています』
USBメモリーをUSB端子に接続すると
『フォーマットされておりません。フォーマットしますか?』
と、表示され、一見、軽度なエラーかと思いましたが
ほぼ、全滅というくらいファイルが出てきません。
調べていくうちに、このUSBディスクには1800ファイルほどの
ファイルが保存されていたということは分かりましたが、
メモリー内にある一定のパターンで
データが上書きされていることが分かりました。
結局、原因はUSBメモリーのコントローラーが不具合を起こし
記録されているファイルの上からデータを上書きしてしまった。
これにより大半のデータが失われてしまった様です。
最近のUSBディスクは64GBでさえも安いものは2000円前後、
あと1年もすると128GBあたりのUSBメモリーも3000円前後で
店頭に並ぶのではないでしょうか。
128GBというともう一昔まえのハードディスク並
気軽に仕事で使うデータを入れておくと、今回のケースの様な
事態に陥ると一生分の仕事のデータを一瞬にして失う事態に陥ります。
しかも、いくらお金を掛けようが、上書きされたデータは復元不能です。
これはハードディスクが大容量化した時代でも同じ事だったのですが
記憶容量が大きくなり、低価格が進むと行動学的に今後のとも考えて
僅かな金額の差なら少しでも容量の大きなモノを選択してしまいがちで
すが、そこに大きな罠がある場合もあります。
大容量のディスクは故障すると大容量のデータを失い、それを復旧する
コストも小容量のものと比べ数倍の費用が掛かるというリスクもあると
いうことを忘れないでおいて下さい。
大容量であろうが、小容量であろうが、電子機器は必ず壊れます。
データのバックアップは日常的に行うことをオススメいたします。